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風猫通り三番地ニノ二十三

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路地裏っぽい人が屋根の間の空を見上げる場所。

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キーボードが欲しい。
実は小学一年生の頃エレクトーンを習っていた。
家にあったのはぼろいオルガンだったけど。
演奏会にも出た。曲は「かっこう」だった。
何度目かのレッスンで練習をしていかずに先生に怒られた。
その後は引っ越しで音楽教室にいくこともなくなった。
まぁそんな感じで、音楽とは無縁な人生な訳だけども今何となくキーボード欲しい。
買って元を取るぐらい練習するだろうかという疑問もあるが。
でも欲しいなぁ。

ということで、今日は全然文章書けませんでした。まずい・・・。

昨日のBGM
 Dokken / One Live Night
 むぅ、これは格好いい。聞きやすいし。Amazonのレビューにも書いてあったけど、HR/HMを聴かない人でも普通に良いと思うはず。HR内部のファンは「そうじゃないんだ!」って思うだろうけどねー
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by kazasiro | 2008-06-25 23:38 | 雑記
 帰り道に本屋で雑誌を買った。
 最新号が出ている。
 一番上の奴は立ち読みでしわが寄っているので、二冊目を抜いて買う。
 家に帰る。
 今確認する。
 何故か先月号が 二 冊 になっている。。。。
 ちなみに雑誌はうどんげっしょうが載っているアレ。
 こんな罠がががが。まさに鬼畜。

 まぁ確認しない自分が悪いんだけどねorz 
 でもまさか先月号と今月号重ねて売ってると思わないじゃんじゃんじゃんじゃん(エコー)
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by kazasiro | 2008-06-24 21:43 | 雑記
 今日は休みで、CDが半額で借りられる日。車で図書館に本を返しに行って、そのままCDレンタル屋に直行したところで悲劇が。ばたんと運転席の戸を閉めたところで、鍵がそのままだったことに気付く。おいおい車がぴーぴーいって教えてくれてたやんorz 一瞬で血の気が引く。そのままおもむろにCDショップに入ってみるが当然借りられるはずもなく、そのまま店を出る。さぁどうしよう。自宅に電話してスペアキーを持ってきて貰おうと考えてみるも、そういえば当のスペアキーの場所が怪しかったのを思い出した。電話口で混乱して家族の機嫌を損ねるのも考え物だし、仕方なくまずは家まで徒歩で帰ることに。距離的には徒歩で20分ぐらい、通勤で利用する駅から会社に行くのとさほど変わらない。歩くこと自体は楽勝だが、スペアキーがなくなってたらどうしようという考えがぐるぐると渦を巻く。こういう時に悪い方へ悪い方へ考えるのが自分の得意技だ。ともあれ家に到着。自分の部屋で置きそうな場所を片っ端から探すが無い、無い、無い。忘れ物をしないようにと常備品を分けるかごまで作っているのにない。駄目人間ここに極まれりである。お店の駐車場だから長々と停めておくことも出来ないのであせる。ロードサービスを調べてみればインロック対応は八千円から。これはきつい。なんとかしなければ。案の定家人には呆れられる。自業自得なのでなにもいえない。なってこった。もしかしたら、車に入れっぱなしの鞄にスペアが入ってるんじゃないか?  不吉な考えがよぎる。と、ジージャケのポケットを漁ったら出てきた! 三月以来ぐらい着てないので、それぐらい入れっぱなしだった訳で。うかつだな!という炎尾燃の声が聞こえてきそうだ。はい、迂闊すぎです。店に戻って無事車を回収。もうCD借りようなんて気力も失せ、さっさと家に戻ったのでした・・・。歩いて帰れる距離で良かったよ本当に。注意一秒何とやら、みなさんも気をつけてくださいませ。電波の鍵ならこういう事態は逃れたんかなぁ。僕ならそうでもないんだろうなぁ。。。。
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by kazasiro | 2008-06-21 20:51 | 雑記
 昨日のSSの続きを書いていたんだけど日が変わる前に間に合うか微妙。といいますか多分間に合わない。だらだらしすぎた・・・。

 あー人に媚びまくったハーレム物の小説書きたい。
 赤松健みたいなやつ。力量が足りないけどなー。
 設定とか考えると絶対に面白くないというのが解ってしまうので。
 理詰めで考えられる奴の方が向いているのかもしれない。



 今日のBGM
 上海アリス幻樂団 / 大空魔術 ~ Magical Astronomy
 最初に聴いた頃は、ZUN氏のCDの中ではあまり好きな方じゃなかったんだけど、最近聞き直したら結構良かった。どうしてなのかいまいち解らないので考え中。。。
 
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by kazasiro | 2008-06-20 23:51 | 雑記
 工場が午前の操業終了を告げるサイレンを鳴らすと、高い高い煙突から吐き出される煙の量が目に見えて減った。ただ、流れる西風にたなびく煙はどこまでもわだかまっていて灰色の道はくっきりと残っている。あちこちにある扉からは煤けた作業着をまとった男達があふれてきて、持参した弁当の包みを開けたり、壁により掛かって煙草に火を付けたりするのが見えた。
 ロム・ツァイトは遠くからその様子をぼんやりと眺めている。
 目の前にはご主人様のトランクと自分の鞄が寄り添って並んでいる。持ち主はといえは例によって自分を残してよくわからないものを探索中なのだろう。はっきりいって手持ち無沙汰だった。旅の途中で悲しいのは大きな本を携帯できないことだ。鞣し革で装幀された文字と文章の集約物が無性に恋しくなる時がある。一人で居る時などは特にそうだ。孤児院にいたころも、今の仕事に就く為に本部で研修した時も、ぼんやりする時間なんて無かったというのに、いざ派遣されて旅に出れば、どうも空白の時間が多くなっている気がする。勿論、己から進んで見聞を広め、メモでも取るべきなのだろうけれど。町はずれの工場の前、広大な空き地、未舗装の街道。遠くには村。見るべき物は少ない気がする。
 古き書物によれば、猫という動物は基本的に怠惰で、よく眠る習慣があったという。滅びてしまった今となっては想像するしかないが、もしかすると自分の本性は人間よりも猫に近いのかもしれない。微風にしっぽを浮かべてゆらゆらと揺らしてみる。
 ああ、暇だ。
 そうしていると、工場前の広場で休憩を取る男達の一部がが列を形成し始めた。見れば、一人の女性が片隅で露店をつくり、何かを振る舞っているのが見える。視界には入っていたのに気付かなかったのだから、よほど気がそぞろになっていたのだろう。コップか何かを受け取った労働者はそれを飲みながら周囲に座り込んだりしている。客はどんどん増え、女性はさっさと切り盛りしている。一人で大変そうだなと考えていた、
 その矢先。
 女性が振り返った。
 まっすぐにロムを睨んだ、のが解った。
「ちょっと、そこのあんた!」
 何しろ耳が大きい分、音の指向性に関しては絶対間違えない自信がある。彼女の声は自分に向けられた物だ。しかし五十メートルは離れているだろうに、細い体の線からは想像も出来ない胴間声だ。戸惑うが、
「は、はぁい、なんですかー」
 駆け寄ればいいのに、ロムもその場で叫び返した。届いただろうかという不安もまるで無駄で、言葉尻がロムの口に残っている間に、さっきの倍の声量がロムの耳に再度突き刺さった。
「ぼけっと見てないで手伝いな!」
「――は、はいっ」
 それは文字通り彼女を貫通し、全身を総毛立たせるに十分すぎる音の弾丸だった。
 文脈からすればまったく理解できない傲岸不遜な命令だとというのに、ロムは抵抗できないまま思わず返事を返し、荷物を抱えて女性の元に駆け寄ったのだった。
 露天商の女は並んで待つ労働者達に、煮立つ寸前の薄い珈琲をレードルで掬っては提供していた。男達は鍋の横に置かれたブリキの箱に硬貨を一枚落としてそれを受け取る。鍋の右手には溢れそうなほど水を湛えた盥(たらい)があり、返却されたコーヒーマグが山ほど浸されていた。
 駆け寄ったロムの姿を目にすると、男達は胡散臭そうに、或いは必要以上に興味津々に視線を向ける。箱入り娘を自認するでもないけれど、若い娘がこんな露骨な視線を向けられていい気分がする訳はない。ロムは努めて無視することにした。
 状況は一瞬で把握した。袖を手際よくまくり上げる。
「このマグを洗って渡せばいいんですね。拭かなくていいんですか」
「そんな手間いらないよ。水が汚れたら後ろの小川から汲んでおいで」
「解りました」
 ひゅう、と男達が口笛で囃す。
「おいおい、新入りって感じじゃなさそうだが、いいのかよ」
「妙に素直だな。この辺の娘じゃないだろうし」
「そうそう亜人がいてたまるかよ。でなきゃこんな現実離れした美人になるかよ」
「おい、どっかの金持ちのメイドじゃないのか? 勝手に使うと後が大変だぞ」
 青空の下のカフェーの女主人は顔色を買えずに答える。
「人が働くときは自分も働くものさ」
 哄笑が上がる。
「ちげぇねぇ」
「まぁお前が働いてる夜には、俺たちはよろしくやってるんだけどな」
「ここであんたらが落としたお金がいざというときの命取りさ。幼気で頭の悪い娘を守るために不味い珈琲を振る舞ってるってことさね。さっさと飲んだらカップを返しな。お代わりにもサービスはしないよ」
「まったく、怖いねぇ」
「いっそその子が切り盛りすりゃいいんだ」
 連鎖する濁声。男達の下卑た笑い声が木霊してロムは正直頭が痛かったが、コーヒーカップが綺麗になる様子に専念することで何とか耐えた。一応、こういうことは本業であるし、ぼんやりとしているよりは悪くないかもしれない。最初に見た感じではコーヒーの入った鍋はさほど多くない感じだったが、工場の始業を告げる午後のサイレンが鳴り響くまで、ロムは水汲みに二往復を費やさねばならなかった。
 男達の姿が工場の中に消え、煙がまた立ち上り始めた。
 そこでようやく、珈琲の香りに気付く。
 みれば、鍋の横で別に湧かしていたポットの湯を、女性がコーヒーカップに注いでいる。
「飲みな」
 差し出された珈琲は、先ほどまで男達が飲んでいたのとは比較にならないくらい、芳醇な色と香りを湛えていた。
「奴らに飲ませてるのとは違う、ちゃんとしたのだよ。ありがたく飲みな」
「あ、ありがとうございます」
 顔色一つ変えず、感謝もなく、不躾で無愛想な言葉なのにどうしても嫌な気持ちになれない。不思議な人だなと思う。
 受け取ろうとして、自分の手がまだ濡れているのに気付いて、あわててエプロンで拭って。それからしっかりと両手で受け取った。半分猫だけど猫舌ではないので、でも火傷には気をつけて、ゆっくりとカップに唇を寄せた。
 苦い。でも、その後がすごく透明になる。おいしいと思う。なんだか嬉しい。
 女性は売り上げを無造作に掴んで、ロムに差し出した。
「人なんて雇ったことないけどこれくらいでいいだろ」
「それは多すぎます」
「あたしが知らないような給金貰ってそうなのにかい。馬鹿なあたしでも身成を見ればわかるんだよ」
「きちんとした仕事には適当な対価が決まっています。突然のことだったんで、まぁ、お金は受け取りますけど」
 そういうとロムは、硬貨を十枚だけポケットにいれると、残りをブリキ缶に戻した。
「……大きな街で、ちゃんとしたお勉強してきたって顔ね」
「勉強は、まだ途中です。お仕事もしてますし、学校もいってませんし」
「あたしとは大違いだ。だけど、女としてはあたしの方がずっと上だけどね」
 もう老境に差し掛かった女性の言葉に、ロムは目を丸くする。
「あんた、男を待ってたんだろ?」
「男っていうか……雇い主ですけど、まぁ男性です」
「女は動きだよ。自信もって動いてる女に馬鹿な男の目線が噛みつくんだ。どんな時でもぼんやりしてると枯れちまう。少々年を食ったってそれは変わらないよ。騙せる動きを身につけな。いいことあるよ」
「はぁ」
 彼女の瞳には、ぼんやりしていた自分はどう映っていたのだろう。自分が待っている「男性」がどういう人だと思っているのだろう。まるで勝手で見当違いな話だけれど。でも反論も訂正も出来ないまま、ロムは女性の言葉を美味しい珈琲と一緒に飲み込んでしまっていた。
 その後、女性はさっさと店を仕舞い、手押し車を引いて村へと帰っていった。ロムが挨拶しても、きちんと返事することなく、振り返ることなく。それでもロムは彼女の後ろ姿が見えなくなるまでずっと見つめていたのだった。
 一方。
 ロムの雇用主である壮年の紳士は、工場から煙が立ち上っている間に姿を見せた。
 だからという訳でもないのだろうが、ロムはいつもよりちょっとだけ大きな動きを心掛けながら、旅の同行者の元へと駆け寄ったのだった――ポケットで跳ねる硬貨の音を響かせながら。
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by kazasiro | 2008-06-18 22:38 | 風猫通り
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 昨日あんなことを書いたのがまずかったのかどうにも気になって半年ぶりぐらいに岡山のメロン屋さんにお出かけしたらいろいろ発見してしまって散財することに。おかげさまでアンニュイ赤蛸さんの総集編も残り一冊だったけど買えたよ! つーか総集編大杉。別の場所でFLIPFLOPSさんの総集編も見つけたけど収録されてる本全部持ってるから(あと持ち合わせなかったから)見送りました。まぁ5年もやってれば総集編も作れる罠。あと全く知らなかったんだけど鳴海柚来さんも東方に復帰されてたんですね。よかったよかった。ところでいつか絶対に買うつもりだった狐夢想屋さんの恋色マジックオーケストラ、帰ってからずっとリピートしてます。デモ版も聴いてたけどやっぱこれ最高やー!たまらん。ほんとこういうの聴きたかったんだ。これからウォークマンに移して愛聴する予定。単にYMO風にアレンジしただけでなくて、予想以上に一つの作品としてまとまっている感じがします。中国娘~レッド・ピエロのちょっと悲しげな曲調がいいのかしら。GJGJ。しかし散財した分きりつめないとなぁ・・・。関係ないところでFLCLのサントラ(といいつつ現実的にはthe pillowsのベスト)も買ってしまったし。
 そういえば今日はついでにこちらも久しぶりですがゲーセンに行ってしまいました。ゲーセンからビデオゲームが駆逐されほとんど三国志大戦場と化す中で、ビデオばかりのいつもの雰囲気のゲーセンですが。ようやくデススマイルズも遊んだよ。結構面白いし、簡単なルートを選べばするするっとラスト付近まで行けたのでぬるい自分向けだなと思いました。でも、CAVEゲーにいうことじゃないんだろうけど、処理落ちはそろそろ何とかして欲しいなぁ。処理落ちでゆっくりなったところを避けられてもあまり嬉しくないというか。あと、せっかく左右に打ち分けられるシステムなのに、ボスは全部右から来るのね(違うのもあるのかな)。



昼間のBGM
Cornelius / Sensuous
・・・最初にこれを聴いたのはまずかったかもしれんorz
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by kazasiro | 2008-06-17 23:03 | 東方Project
 もはや東方同人に関しては単一サークルの連続購読を諦めている今日この頃ですが、ほぼ唯一新刊を購入しているのがアンニュイ赤蛸さんの同人誌。難しいことを考えずに楽しんで読ませていただいております。毎度毎度気のぬけっぷりが面白い。むしろ回を追うごとに磨きが掛かってる?今回の風神録本「神様はお客様です。」も先ほど第二版が届きました。堪能しました。早苗さんのブチ切れ気味がおいしゅうございました・・・で総集編は買えなかったよド畜生。しかし例大祭でもし退出時に計量所があったら、僕の鞄が一番軽かった自信があるぜぜぜ。片手で薬缶体操(byアーノルドシュワルツェネッガー)出来るぜきっと。1人でスペースにずっと座ってたし、終盤回っても異常な人手でどこもかしこもほとんど何もない状況(そのうえ例の午後二時半入場ときたもんだ)。本の捌け具合では本当に何もなくなった伝説の第一回例大祭を想起させる物がありましたな。会場作成のコピー誌ですら列が出来てたりしたのはあれ以来見たこと無いけどさ。

追記 読む人も少ないうらぶれたブログとはいえ気になったのでタイトルネタは止めました。なんのことか解らない人は永遠にそのままでお願いします。


 
 今日の午後のBGM
 Pretty Maids / Jump The Gun
 80'sの終わり頃万歳。
 俺はその頃既にディープなオタクでしたよ。ドロヌマー 
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by kazasiro | 2008-06-16 22:07 | 東方Project
仕事もまぁお休みでしたが、特にネタもないのでお休みします。お腹痛いし。
日曜日だというのに引き籠もってましてよ。ほほほ。

ところで昨日今日と世界三大レースの一つ、ル・マン二十四時間耐久レースをやってました。
アウディ今年も優勝おめでとう。やっぱり他では勝てる気がしないっす。
ポルシェRSスパイダーは怪物ですな。
アストンマーチンにガルフカラーは似合わない。
あと京都とか米原方面にある会社のチームはマジメにやれ。学生レベルじゃん。

以上~
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by kazasiro | 2008-06-15 22:29 | 雑記
 今朝、東北で大きな地震があったようで。
 みなさんのご無事をお祈りしています。
 しかしデータ的には中国で大きな地震があった年には日本でも同様に大地震が発生するということが多いそうで(関東大震災もそうだった)。今回のがそうなのか、それとも噂される東南海地震なのかどうなのか。自分も本気で準備だけはした方がいいようです。幸いにしてまだ大きな地震に遭ったことはないのですが(阪神淡路の時も震度3だった)
 ところで、地上波デジタルはアナログ波に比べて二~三秒ほど到達が遅いのですが、今回発令された緊急地震速報では、仙台市など早いところで10秒前、遅いところでは地震発生から4秒後に届いたらしいですな。まぁまだまだ不完全なシステムですが、B-CASなんて謎のー私企業が利権を握る新システムのせいで現存するインフラの状態が悪化するとはまことに馬鹿馬鹿しい。傾国だなぁと思う今日この頃。
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by kazasiro | 2008-06-14 18:11 | 雑記
 アキバの例の事件に関連して。

 ネットが発達するにつれてより信奉されるようになったと思われる概念が「共有」じゃないだろうか。感情的にいうなら「共感」。
 これが僕には、どうにも胡散臭い。最近特に。
 情報がネットにあって誰しもが一様にさわれるよう等価であるべき存在すべきだというのはネットにふれる人のほぼ共通の認識だと思うのだけれど(誰かによる恣意的な情報隠蔽なんてもってのほか)、実際の所、ネットの物量はインフラが整備されるにつれて人間が処理できないくらい膨大な量になっていっっているため、ネットに存在する無限とも言うべき量の情報のほとんどに、僕らは触れないままで過ごすことになるのは明確だ。でも、技術によって権利として発生した平等であるべき共有はますますもって神聖化され、フィルタリングに対する嫌悪感は日に日に募っている。これらは次々と国会に提案されるどーとでも運用可能な法案と、それにたいするネットコミュニティの反応が物語っている。僕も次々と登場する無茶な法案に対しては正直閉口だけれど・・・。
でも逆に、「すべての情報はネットにあって誰でも取捨選択できるようになっているべき」という論には懐疑的だ。何故かというと、上記の通り毎日膨大になっていく情報それ自体、いいかえれば、情報が膨大になること自体が正しいという自己目的化に影響を受けている(思いこんでいる)人が少なからず居るように思われるからだ。繰り返すが、膨大な情報すべてにアクセスすることは出来ない。たとえば柴犬という単語をGoogleで検索した際にヒットした約 5,600,000ページのうち、あなたはいくつのサイトを訪れることになるだろう? そして主に参照されるのはGoogleで表示された最初の数頁のサイトの筈だ。その他のサイトは誰かがみるかもしれないけれど、誰も見ないかもしれない。自分がいつか見るかもしれないが、見ないかもしれない。Webとはこういう確率的なものであるのだが、それにもかかわらずWebは時間と正比例的に拡大すべきである、拡大するのが当たり前であると考えていはいないだろうか。確率的といえばリアルワールドで、他の書籍で、同様の情報を目にする機会もまた確率的であるともいえよう。でもその上でWebの万能性や拡張性に依存するの何故だろう。情報の検索が簡単だから?図書館で童ジャンルを探せば同じような情報が手早く見つかる可能性も高いが? それでもWebを信頼する理由は何だろう・・・。もしかすると、自分はwebのことを、いつか自分のために有用な情報が掘り出されるため、日々勝手に膨張する自分の外部脳のようには考えてはいないだろうか?
 すべての自分以外の事物と同じようにネットは自分の外側にある。自分の脳の代替物ではない。それが証拠に、ネットに依存している人間ほど情報を収集する傾向が偏っている筈だ。自分と同じ性向を持つ情報ばかりを繰り返し見ることで快楽を得る。
 ネットの創成期から言及されていることだが、ネットは冷静に議論をするには向かないメディアである。むしろ感情の収集・蓄積の方が得意分野だろう。感情を一方的にはき出すこと 同じ感情を持つ人間と傷つかない言葉を掛け合うことで満足を得ること、性的な情報を安価に秘密裏に簡単に集めること、そしてこちらの顔を見せずに人を扇動すること・・・すべてネットがハードルを下げてきたことだ。共有、共感。名無しの理念(言い訳)の総本山である2chから生まれた優秀なソフトウェアだったWinnyがもてはやされたのもこの共有・共感という価値観を体現したものだったからだ。最近で言えばニコニコ動画。一つの動画に一定期間しか蓄積されない言葉が流れ、感情でもって楽しむ。なによりも共有が尊ばれ、削除した権利者を仮想敵(本当の敵ではない、あくまで感情的な一過性の敵)とする傾向があるのではないだろうか? それにこれらにはリスク分散という意味合いもある。赤信号みんなで渡れば怖くないなんて冗談もあったけれど、「黙ってるけど実はだれでもやっている」という免罪符はとても強力である。先ほどの図書館の話で言えば、「図書館で集めても同じはずの情報をネットで集めるのは、それがより快楽的・安全的である」という視点も存在するといえよう。ネットによって情報を検索する時間が圧縮されるというのは方便であり、元来自分の脳にない情報をネットに仮託している場合、その情報の重要度は下がって上手く運用できない。これは経験論だがうなずいてくれる人もいると思う。それよりも僕はこのネット共有快楽論というべきものを推す。
 だが、実際の所そういう快い感情の収集を体現した優秀なシステムでは抑圧できない感情というのは誰にでもあるものだし、自分の好きな感情ばかりを集めていてもノイズは乗る。情報も単調になって刺激が減る。様々な要因でそのノイズや平坦さに耐えられないほど自意識が弱まってしまうと、極端な行動になってしまうということはないとは、いえない、だろう。
 僕らはファミコンの誕生に立ち会い、公衆電話でポケベルにメッセージを打ち、メールも出来ないバカでかい携帯を物珍しげに眺め、ネットの始まりから、このネットという代物がいかにして発展してきたかを自分の歴史と比較して大体把握できる世代だから、実際ネットに依存気味かなと自嘲はしてもシステム全体を俯瞰することは不可能ではない。だが、僕らに続く世代は、生まれた時には光回線があってTVとネットTVの境界線があやふや、小学校でネットを使い、携帯でニコ動を見るなんて子に、世界はいったいどう見えているのだろう。ネットは外部脳か?もう一つの世界か?真の感情のはけ口か?それとも?・・・彼らのネットは「広い」のだろうか。僕らの世代がいいわけでも彼らの世代が可哀想なわけでもなく、日々それは変質していくだけだろうが。
 そんな僕が一つだけ確信していること。人間が技術を生み出すのだけど、技術は人間を否応なしに変える。物理的にも精神的にも技術は人間を変化させて続けている。多分、人間が技術を生み出すよりも早いペースで。これは間違いない。



今日のBGM
YMO / Technodon
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by kazasiro | 2008-06-13 23:34 | 雑記