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風猫通り三番地ニノ二十三

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路地裏っぽい人が屋根の間の空を見上げる場所。

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来年からは全期まとめて払おう。面倒くさい。
んでも、うちの市はなんだか一括払いの割引がほとんどないらしく。しぶいなぁ。
県内では税収多いところなんだけど。市民に還元しましょう。
あー、月末の銀行はどこも混雑しててやだなー。
そうそう、ついでにイベント用の両替もやってきたよ。
最近は額が小さいから小銭じゃらじゃら持って行かなくていいので楽です。

ところで行きつけの本屋の何処にも
円環少女6が売ってないのはなんでなんだぜ?
イオンいくか・・・。
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by kazasiro | 2007-10-31 20:55 | 雑記
原稿が進まないと
無性に片づけしたくなるんだけど(そしてやってるんだけど)
僕ははテスト前の高校生かね。

ちなみにここんところ調子よかった腹がぶっ壊れました。
昨日のメロンとコーヒーが拙かったのかな。
夕食が卵粥と梅干し(とウイダーインゼリー)じゃ力が出ないよ。トニー。
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by kazasiro | 2007-10-30 21:41 | 雑記
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 表紙だけでもあげときますよ。
 ちなみに本の表紙に自分の絵を使うのは初代紅月談以来。全く進歩しませんが。
 表紙を上げたと言うことは本は確実に出る!かどうかは神のみぞ知る。
 神奈子様にでも祈ってください。

 ところでこの表紙描くために、久々に2Bの鉛筆使ったんだけど、十数年ぶりにカッターナイフで鉛筆削った(笑) うちには親の代からつたわる、由緒正しい鉛筆削り用ナイフがあったはずなんだけどみつからんかった・・・。でも何年やってなくても出来るもんだねぇ。ちょっと感動した。ヘタだと使いもしない鉛筆がどんどんちびてしまう罠。
 ・・・あ、いやむしろ、あのじょりじょり回す形の手動鉛筆削り(機械式の奴)を持ってる人のが稀少なのかな?壊れやすい構造してたし。削りすぎて鉛筆の芯がすぐ刃の奥の部分に引っかかるんだよねアレ。懐かしい。
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by kazasiro | 2007-10-29 21:45 | 同人活動とか
 最近はついだらだらとTVを観てしまうオヤジ化した日曜日ですが、今日はむるそを師匠のところにお邪魔してくだらねー話をさせてもらってきた。どうもありがとうございました。不要になった本もどかっと頂いてきたし(車だったらラブひなごと段ボール箱ごと持って帰ってたのだけどw) そして本棚がまた埋まる・・・。それに江頭2:50の毎週更新webTVを紹介してくれ他のも良かったんですが、まとめて見ると腰が砕けるし魂が抜けそうなので程ほどにします。笛のお姉さんオモロイ。

 さてそのむるそを邸に行く途中。某駅から自転車に乗って線路沿いを走っていると、黄色いステーションワゴンがゆるゆると路肩に止まって、お父さんと小学校中学年ぐらいの女の子がドアを開けて今きた道をなにやら地面を見ながら辿っていく。すり抜けざまどうしたのかなーと眺めていると、道の真ん中にカマキリがいて、どうやらそれについて喋っているようだった。予想するに、車でひきそうになるのを避けた後で、子供とお父さんがそれを見ようと出てきたのかな。昆虫に物怖じしない女の子、対応出来る余裕のある父親、それに助手席から出てこなかったお母さんも含め、なんだか微笑ましい光景だったなぁと。日曜日の太陽の下は時折いいことがあるのかもしれない。
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by kazasiro | 2007-10-28 21:14 | 雑記
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 木曜日の話だけど観てきたよ。(真っ黒い物体はパンフレットね)

 感想はすんごい金の掛かったOVAという感じ。
 最近じゃOVAなんてほとんど無いから若い人には分からないかもしれんけど、一昔前のOVAはTVアニメに比べて「小さなシリーズ・高い価格・一定以上のクオリティ」という商品としての大体の区分けがあった。少なくとも絵に関しては、投資しただけの価値があるべきと思われていた。酷いのも当然あったけどね。
 で、画のクオリティを保証する代わりに多くの場合で犠牲になったのがストーリー展開。何しろ長いシリーズで三十分×6本、短いのだと2話や三十分単品なんていうのがあるから、どうやったって物語はダイジェストにしかならない。もちろんそれを逆手に取ったストーリーを作っているものもあるけれど、OVAを買う≒「動き(セル枚数)を買う」だったといっても過言ではないだろう。買った人間は作品がいまいちだった場合でも投資を回収するべく、なんども見直しては「これはこれであり」と一人呟かなければならなかった。懐かしい話だ。
 映画も時間の都合上、ストーリーの緻密さに関してはOVAとさほど変わらないが、クオリティはOVAの比にならないし(これまたそうでない困った作品も多いのだが)、なにより映画という興行になると、フォーマットに対して求められるアウトプットが変わってくる。制作側も肩の力が入るんじゃないかな。下世話な話だけれど、映画だったらやれ芸術だの時代性だの言われるのに対して、OVAはあくまでもニッチを狙った消費物だったということなのだろう。
 深夜アニメによってOVAが意味を成さなくなり、昨今ではYoutubeやニコ動などの天敵の出現により、ビックリ箱に対する投棄という意味でのOVAはその役割を終えた。でも、OVA時代に培われたOVA作品の構成術は生き残っているかもしれないなぁと、この映画を観て思ったわけですよ。悪い意味で。監督やスタッフの一部が、それこそ90年代ぐらいにOVAで活躍してた人たちだからかな。

 僕は原作は10年前に読んだきりでほとんど覚えていないし、前作の映画も観ていないので少々不安だったんだけど、そんな必要全くなし。話も全く難解じゃない。昨今のハリウッド映画だってもう少し入り組んだ構成にすると思う。あんまり観てないけど。そう、そのハリウッド的な分かりやすい構成(なにしろこの映画のプローデュサーはジョン・”二丁拳銃”ウーなんだしね)を狙ったとしてもかなり大味なんだな。この辺がOVA的と感じるところなんだろう。まぁイノセンスみたいにしろとは言わないけど、娯楽映画は娯楽映画なりに詰めるところは詰めるべきだと思う。
 そういうわけで、脚本が駄目な分?映像はすごい。人形っぽくはあるけど作り込まれている(ただ、主人公達とモブのモデリングに差が有りすぎて興ざめというシーンは幾度と無くあった)。戦闘もスピード感があって、ガワが変わっても日本のアニメだなぁと。ジョンウーへのオマージュ(セルフパロ?)みたいなのも笑える。ただ、ラストの一個手前のロボバトル!あれだけはどうにも駄目だ。誰がどう見たってマトリックスレボリューションズのパクリだろ!と突っ込むだろう。日本のアニメなんだからその辺は拘って欲しかった。どうにも勿体ない。
 ただ、それだけすごいCGでもアドベントチルドレンの方がすごいんだよねー。なんなんだスクエニ。ああ、あれも話はアレだったけどさ。
 あと、映画史上初、あのプラダが二着衣装デザインしてるんだけど、もう少し上手く使って欲しかった。見せ方をもうちょっと考えた方が。話題作りの一つなんだしさ。

 さて、音楽の話。
 実はこの映画を観に行こうと思った理由が音楽で。今傾倒してる例の三人+日本で活躍するエレクトロニカ・テクノの主要な人たち(コーネリアスとかテイ・トウワとかレイ・ハラカミとかその辺ね)がスコアに参加しているというのでこれは観ざるを得ない、という流れになったのですな。サントラは事前に密林で送付して貰ってまして、これ単体でもかなり優れたオムニバス・アルバムじゃないかと思うんだけど。
 映画では、事前に「まぁこういう風に使うだろうな」という所にばかり使ってあって面白かったです。映画のサントラなんだからそういうものなんだろうけれど・・・それでもやっぱり、作曲家が違えば曲も変わるわけで。テクノっぽい尖った音の曲が映画に挿入されて違和感がほとんど無かったっていうのはよかったなと。舞台も未来都市ってことでテーマと合致していたということか。逆に、僕の買ったアルバムに入っていない(豪華版の方に入っている)映画用のサウンドトラック(オリジナルスコアとクレジットされている)の方は、本当によくある映画のサントラで、こちらのアルバムの曲と合致せず浮いていたかもしれないな、とか。先にCD聴いていたからかもしれないけどね。
 あと、五月のライブ以降、耳タコなほどリピートしていた主題歌、HASYMOの「RESCUE」だけど、映画の最初と最後をきちんと締めてくれました。映画館に繰り返し響く細野さんと幸宏の歌声。YMOに嵌った年に新曲まで聴けるなんてついてるなぁ僕。

 まぁ長々と書きましたが、期待以上でも以下でもなく。
 強くお勧めはしませんが興味が有ればどうぞ。マンガ版のファンは怒ってるかもしれんなぁ。
 でも、押井版よりはきっと原作に愛があると思うのよ。シロマサも喜んでるみたいで、よかったなぁと(作者ばかりが喜んでいた逆境ナインみたいなもんかね?) 
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by kazasiro | 2007-10-27 19:04 | 雑記
同人誌即売会「ABC」が報道される

その他のイベントにも今まで無かった18禁頒布に対する規制が開始、中止になるイベントも出る

有害サイト規制、賛成9割=児童ポルノの「単純保持」禁止も-内閣府調査←今ここ

この前にも、未成年のほとんど着エロDVDを作ってた会社に捜査が入ったり(時間の問題だったんだろうけど)。
タイミング良すぎじゃないの?裏で一気に仕掛けてる奴がいるとしか思えん。
やっぱ内閣変わったのがタイミングだったのかな。それ以前から始まってたのかな。

 90年代(宮崎勤事件の後ですが)にもすごい弾圧があって、エロマンガ雑誌からエロがなくなったり、白抜きで何が描いてあるか分からない時代なんかもあったんだけど、今回は規制派の悲願である法制化まであっさり通りそうな感じ。特に二次規制(架空のイラストに於ける未成年の性行為の表現禁止、またその単純所持の禁止(持ってるだけで捕まる))に関しては、ネットがこれだけ発達したことで前回とはまったく様相が違うというのもあるし(情報を簡単に手に入れられすぎる)。ネットは最近は本当に酷くて、海外の鯖を通してWinnyで流れていた未成年の援助交際動画をドル決済で日本向けに売ったりしている。勿論外国人も見てるだろうし、こーゆーのも併せてが理由で海外からポルノ大国なんてありがたくない二つ名も頂いている。極論的に考えれば、ネットは18才以上の免許制にしたほうがいいんじゃね?と思わなくもないんだけど。思考停止ですか?
 身近なことでいえば、出版社が少年誌でも載ってるぐらいの緩やかな性表現を止め始めたら(逃げ始めたら)規制は本格的にヤバイことになりそうです。同人には守る方法がなにもないからねー。だから、触祭が中止になったり、東方不敗小町が一般向けオンリーになったりしているのはまだまだ、何も始まってないに等しい気がする。裏では一部の困った人とイベント側の暗闘もあったりするらしいけど、ホント加速したらそんな次元じゃなくなると思うんだけど・・・全くもって自爆テロだよね(ところで紅楼夢は大丈夫なんかな?あと一週間強だけど)。
 まぁイベントでいえば本丸のコミケに影響出たら、みんな慌てるのかもしれんけど、それじゃもう遅いだろうな・・・。確実に、東京都に倣って18禁イベントに箱を貸さない自治体はこれから増えるでしょうな。でも、18才以下で堂々と同人誌買ってる駄目な子たちにとってはどうでもいいんだろうなぁ。彼らのモラルでは当事者というつもりはないんだろうし。つーかね、普通のマンガで多すぎるよ、18才以下がエロ本読んでるってエピソード。らきすたでもげんしけんでもあったけど。そりゃだめでしょ。それは実際本当のことかも知れないけれど(僕も一度ならず読んでたけどさ)、表現側は建前ぐらいは守ろうよ。いざというときに突っ込まれてもどうしようもないでしょ。

 あと、オタクが「他の人には迷惑掛けてないから好きなことをやる」という倫理観を持っているとしたら、早めに捨てた方が良い。試合中にガードを提げるボクサーみたいなもんだ。フルボッコ確定。それよりは、自分のやってること自体が他の人には無意味で無価値でもしかしたら有害だと自覚して、能動的に他人への影響を少なくする方策を考えるべき。僕は、上記の倫理観と表現の自由は並び立たないと思うんだよね・・・(理由は気が向いたらまた今度)。

 ・・・そのうち単なる水着の女の子の絵が18禁になったり、今時分出回ってる同人誌やエロゲを裏で暴力団が売りさばく時代がくるのかねぇ。エロゲのパッケージが熟女ばかりになったりするとか(笑)。それはやだなぁ。杞憂だといいんだけど。
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by kazasiro | 2007-10-26 00:49 | 雑記
FIA、2008年から10年間のエンジン凍結を決定

 これは・・・。これまでと同じようにF1を楽しみに出来るか正直、自信がない。
 去年、エンジン開発を三年凍結した時もかなりがっくり来たんだけど、これはその比じゃない。10年だよ? 市販車のエンジンでも新型になるぞ。
 F1って世界最高のモータースポーツでしょ?それはドライバーに於いてもそうだけど、「世界で一番速く有り続ける自動車」としてのF1という側面もあるわけですよ。速くなり続ける、進歩し続ける技術革新のアイコンとして、F1はこれまで語られてきた訳ですよ。それが、10年エンジンが一緒?ハァ?
 確かに昔はDFVの時代とか、フェラーリ以外は全部同じエンジンの頃もあったよ? でも、革新的なアイデアがレース毎に登場し、全く姿形の違う車が一緒に戦っていた。今みたいに玄人でなければ見分けられないなんてことはない。勿論、その頃はまだまだ草レースの延長戦みたいなもんで、ビジネスにもなって無くて、全然洗練されていなくて、危険も多かったけど・・・そういうレベルとは別の意味で、F1とはとんでもなくすごいものだ、という価値観が内外にあったはず。とくに子供への影響力は計り知れなかった。
 でも、今F1で行われていることは、いかにダウンサイズさせ、いかに沢山の国で開催し、いかにショーとして洗練されるか。これらに尽きると思うんだな。
 マシンに対する規制は当然これだけではく、今年から施行されたタイヤワンメイクに続いて、来年以降にはフロントとリアウイング以外の空力付加物の禁止、共通ECU(データロガー)の導入等々、F1を開発させないためのルールが次々と導入される。エコが求められる時代に合わせ、世界中のモータースポーツがワンメイクのスポーツになっていく傾向にあるとしても、F1だけは特別な場所としてあり続けるべきだと考えるのはおかしいかな? 湯水のように金を使い、技術を競い、ドライバーが技を競う、そういう特別な世界があってもいいじゃないか。どうやったって勝つのは今年を見ても分かるとおり、マクラーレンかフェラーリなんだからなにやったって一緒でしょ。ならけれん味のある、言い方を変えれば夢のある世界であって欲しい。こういう改革をやって、それこそNASCARやル・マンに人気を奪われてもまったくもって自業自得だと思う(そうなったらなったで、あちこちに政治力を行使するのがFIAの厭なところだ)。
 正直、日本のメーカー(特にホンダ)は金垂れ流すのやめて撤退して欲しいね。参戦する意味がない。あるのは「うちはF1やってるすごいメーカーですよ」という広告だけ。だったらもうエンジンも全車がコスワースから買って、それぞれメーカーのバッチつければいいだけじゃん。あほらしい。

 こうなったらFIA会長はF1がなくなるその瞬間を是非見届けて欲しいと思う。ご高齢とは思いますが、是非健康には気をつけて頂きたく。マックス・モズレーはスキー大好きの健康志向だから僕が心配するほどでもないと思うけどね。
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by kazasiro | 2007-10-25 19:39 | モータースポーツ・車
 ちーっとも有意義でないPC内の整理をやって無駄につかれてしまった・・・。結局いらんファイルを消して容量を空けるだけだからさもありなん。今時80Gだけって辛すぎる。
 やはりそろそろ外付けのHDDを買うべきか。次のPCに移行する前段階として。しかし最近のPCパーツの値段の下落ぶりは本当にびっくりする。DOS/V自作が流行ってないというのは本当なのかもしれんね、と。安い安いと買い漁れば結局お金がかさむんだけどね。

 明日は仕事が終わってから映画を見に行く予定。レイトショーやってるマルチコンプレックスに自転車で五分で行けるというのは非常に便利。ならもっと見に行けばいいのにと自分でも思う・・・(一週間に一回は千円で見に行けるわけだし)。こういうのも習慣づけかなぁ。岡山は地方にしては映画に関しては結構恵まれていて、岡山市まで行けば単館系の映画館もあったりするから、その気になれば結構網羅できるんだけども。誰しも一時期はレンタルなんかで映画を見まくる時代があったはずだけど、僕はそれがなかったので(中学校の頃にTV放送をよくみていたぐらいなもの)、そっち方面の情報は弱いんだよなー。同人とかで情報を少しなりと発信している者としては、情報に貪欲でないってのは見過ごせない欠点だと今更反省中。うむむ。 
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by kazasiro | 2007-10-24 22:41 | 雑記
 ロム・ツァイトはポケットの懐中時計を見て、溜息をついた。
 これで三度目だ。
 強さを増す太陽の光を浴びて、胸に提げた青林檎のブローチが身じろぎする。
 もう三十分も足止めされている。路傍の消火栓に軽く腰掛けて洋品店を見遣ると、ショーウィンドウ店の主人と自分の雇用者が地図を拡げて話をしている。道を尋ねるのに何分掛かっているのだろう。頭の上の大きな耳でも、さすがに店の中の会話までは聞こえない。どうせ目的地の無きが如き旅なのだから急ぐ必要もないのだけれど、朝も早くに叩き起こされて慌てて支度をしたというのに、町を出る前にこんなに待たされるとは。叶わぬ要求であると思いながらも、旅先の情報を仕入れてから起こしてくれる配慮をして欲しいな、と嘆息する。そのためなら少しばかり給金を減らしてくれてもいいのに。
 旅も嫌いじゃないし、仕事もやりがいがある。
 でも、自分は一応年頃の女の子だし。
 紳士に多少の気配りを求めても罪にはならないだろう。何ていっても自分はそれなりに可愛いのだ。何処でも衆目を惹くぐらいには。
「わたしのせいじゃないけど、ね」
 独り言は力無く虚空に消えた。
 今も、道行く人たちからジロジロと見られている。単なるメイドなのに。それとも、こんな辺境ではメイドも珍しいのかしら? ・・・どっちでもいいけれど。
 無意識におしりの尻尾が揺れる。
 ――とおいとおい、むかし。人間がより従順で可愛い愛玩動物を作り出そうと安直な発想を馬鹿正直に実行し、人と猫の遺伝子を緻密に弄くった結果、彼女はこのように存在している。もともとご先祖様の出自が愛玩用だったのだから、可愛いに決まっているのだ。「人間にとってだけ」生まれつき可愛く美人になる動物。なんて不自然な存在だろう。なんて滑稽な定めだろう。神様がいたら失笑されるに違いない。
 そんな自分が今は、人間の社会で人間と同じように暮らしている。起こるべくして起こった種族差別や亜人狩りといった恐怖の時代は、大切断以降、蒼い壁の向こうに封じられたままだ。幸せなんて誰とも比べられないけれど、命の危険を感じなくていいのはやっぱり幸せなのかも、しれない。
 今考えることといえば、時間があるなら今朝のお茶をきちんと飲み直したかった、というくらいだもの。ああ、自室の薬湯が恋しい。寮の庭に植えたハーブを、管理人さんはちゃんと手入れしてくれているだろうか。半年も帰っていないんじゃ、畑が荒れ野になっていても不自然ではないのだけれど。
 嘆息。
 空を仰ぐ。一昨日、通り過ぎた集落で食べた固いパンと同じ形の雲が、西に向かって流れていた。なかなか噛めずにスープで柔らかくしたのを思い出す。
 ――それから、十五分経って。
 ようやく主人が店から出てきた。
「待たせてすまない」
 いつものしかめっ面でロムに謝った壮年の紳士は、真面目腐った表情で頭を下げた。
 だが、ロムは返答出来ない。
「・・・・・・」
「どうした、ロム。出発したいのだが」
「いや、はい、それはいいんですが。その、背中のものはなんですか」
「見てわからんかね? 毛布だが」
 言葉通り、ロールケーキのように巻いて畳んである茶色の毛布を肩に担いでいる。それも二つ。冬季にしかお目に掛からない厚手の物だ。初夏も終わろうかというこの季節、山高帽にスーツという出で立ち含め、紳士のシルエットは珍妙な扮装以外の何者でもない。
 ロムは内心で頭を抱えた。
 この類の奇行はもはや日常茶飯事であるものの、毎度毎度、度肝を抜かれる。多少老いたとはいえ、今尚、黙って立っていれば豪奢な白薔薇の如く非の打ち所のない容貌の彼であれば、なおさらだ。
「あの、その・・・」
「君の言いたいことは解る。荷物を持つのは従者の仕事といいたいのだろうが、今日は特別長く歩くつもりだし、こういうことは平等に受け持つのが正しい判断だろう。老若男女の区別無く、適宜正しい時に正しい方策を行うことが相応しいのだ。君にもこれから携帯食を準備した上で携行して貰わねばならない。多少多めにね」
「・・・それは正しいです、はい、それは・・・勿論・・・」
 でも、人にはその人にあった行動があるべきじゃないかなと、ロムは思うのだ。
 ロムにはロムの、御主人様には御主人様の、相応しい遣りようがある。それを飛び越えるから、彼は時折奇矯に見えるのだ。今だって街の人たちの視線を集めてるし。ただでさえ半分猫の自分は目立つというのに。何故、主人の分まで赤面しなければならないのだろうか。特別手当を支払って貰いたいぐらいだ。
「うむ。では出発しようか。ここが今回の目的地だ」 
 真面目腐った顔で差し出された地図を、指で差されたその場所をロムは覗き見る。
 多分、世界で一番詳しい地図。まだ何も記されていない場所が白地の地図。
 御主人様が、自分が、様々な文字を書き込んだ地図。書き込んでいく地図。
 リセットされた世界を埋め直していくための地図。
 この地図が大好きだ。
 だからきっと彼女は、旅人で居続けるのだ。
 だから今日もまた、歩き始める。
「はい、御主人様」

 旅する猫でありメイドである少女、ロム・ツァイト。
 彼女の雇用者、ミルブライト・ユーガスタリア伯爵。
 そして彼が主催しロムが所属する非営利組織、「青林檎旅行団」。

 彼女たちは、ある日半分になった世界を記録しながら、今日も地平を巡る。
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by kazasiro | 2007-10-23 22:11 | 風猫通り
 と書こうと思っていたら、マクラーレンが控訴する構えのようで(BMWとウィリアムズが規定違反をやったことについて。これによって場合によってはハミルトンに加点されることにより、チャンピオンが逆転する可能性が)、いつもいつも政治的な力に左右されるF1の中でも、際だって謀略が目立った今年のチャンピオンシップは最後までグダグダな様子。コンストラクターズタイトルはフェラーリの政治劇でぶっ壊れたし。やだやだ、もううんざり。
 最多勝のライコネンがチャンピオンで良いじゃんねぇ。
 僕はF1を佐藤琢磨がデビューした02年に見始めたミーハー者だけど、その頃、ハッキネンの後継者として現れたのがライコネンだった。少年のように綺麗な顔で、4輪レース僅か14戦(確か)でF1に参戦するという超飛び級の出世(F3に乗ったことすらない!)。どうでもいい時はどうでもいい結果なんだけど、速い時は爆発的に速い天才肌のドライバーで、車が良く壊れる(壊す?)からこのままノンタイトルの最強ドライバーとして名を残すのかなと正直思ってた。まぁそれも今回で解消ですな。ただ、F1にいる間にベビーフェースは消え失せ、酒でちょっと太ったワイルドな兄ちゃんになりつつあるのがどうもね。モナコでリタイアした時に、さっさと友人の船に乗り込んで半裸で酒飲み始めたのはびっくりしたよ(笑) それに、いまだにフェラーリに乗ってるのは似合わないと思ってるけどね。シルバーアローが似合ってたよ。
 ともあれ、さすがにライコネンのチャンピオンは覆らないだろうと信じてますよ、ええ。
 しかし・・・フィンランド人はなんなんだろうね、ロズベルグ、ハッキネン、ライコネン。速いドライバーばっかり出てくるよ。今年引退するWRCのチャンピオンのグロンホルムもそうだし。凍結するからサーキットも作れないような国なのにねぇ。日本でも冬季に路面を凍結させたサーキットで訓練積ませた方がいいのかもしれんよ(笑)

 ああもう、最終戦がブラジルって勘弁して欲しいわ。レース終了まで観たら午前3時過ぎなんだもんな。(ご承知でしょうがブラジルは日本の裏側にあります)
 眠いのでもう寝ます、お休みなさい( ゚Д゚)ノシ
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by kazasiro | 2007-10-22 20:26 | モータースポーツ・車